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灰釉徳利

江戸後期

19世紀(江戸時代後期)に多治見 高田地区で盛んに作られた灰釉徳利。高田では白粉土と呼ばれる良質な陶土が多く産出されたことで、徳利の産地として栄えたと言われます。「通い徳利」「貧乏徳利」と呼ばれ、明治以降のものは酒屋の屋号などが焼成前に筆書きされるようになりますが、江戸期には文字を後から彫り付けていたようで、無文のものが多く焼かれたようです。こちらは口縁から首にかけての凛とした端正な造作が好ましく、貧乏徳利らしからぬ独自の美しさを湛えています。とろりとした灰釉のやわらかな肌、随所に現れた貫入が味わい深く、素朴でありながらも緊張感を持った花を呼ぶ徳利。

 

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Number   /   0306

Price   /   16,500 yen

Size   /   H240 W95 D95 mm

Country   /   Japan

 

0306

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